塩野屋では、5Rという考え方で貫かれた、可能な限り化学的な処理をしないものづくりを心掛けています。
この純国産絹五絹本指靴下(指切)の絹糸は、都浅黄(みやこあさぎ)と言う名前の、特殊な黄色い繭を作る蚕から創っています。繭が黄色い色をしているのは、フラボノイド(抗菌性物質)物質を桑の葉から取出し糸に付ける遺伝子をもっている為です。
そのお蚕さんを全齢桑の葉飼育(京都方式)で育てていて、人工飼料は一切食べさせていません。
糸引きに於いても生繭(普通は乾繭)を「座繰り製糸」と言う低速での糸取をしていますので、繭のパワーが損なわれずに絹糸に成り、その後の処理に於いても無化学で撚糸や精練や染色を施しています。
そのことが、他の品物よりも丈夫で長持ちし、清潔さを保ちます。
今回のニットは太い一本ではなく半分の太さの二本を揃えて編んでいます。草木染の色糸と生成りを二本合わせにして編み上げ、少しムラのある杢撚り風(もく
よりふう)にしています。
三色ありますが、それぞれ下記のような糸の構成です。
■糞杢(ふんもく):一本が蚕の糞で染めた深緑と生成りの二本揃え
■梅杢(うめもく):一本が梅の木のエキスで染めた梅朱色と生成りの二本揃
え
■生成り:二本とも生成り
一本より二本で編む方が手間はかかりますが、品質には柔らかさが生まれ、杢(モク)と言う不思議な色の重なりが不均一に一つずつ違う自然の表現が生まれます。
指切りの靴下は他にはない技術と手間がかかるのですが、写真のように足の指先が出ているので踏ん張りが効くことと同時にムレを防ぎ排泄効果も高くなります。暑い夏場は最高です。
重ね履きをすると指先だけ違う色を楽しめて、個性的なおしゃれ感も表現できます。
毎日履き替えて、お湯洗いをしてください。汚れの多い時は煮沸消毒をすれば雑菌や汚れも吹っ飛びます。塩野屋のニットは長繊維ですので自分で洗うことで長期使用が保たれます。絹は汚れが目立たないので洗わない方も多いですが
汚れは繊維の中まで浸透していることを考えれば、水で洗い流すことをお勧めします。
・全齢桑で育てた蚕の繭(平成23年度の京都産都浅黄)
・製糸 生繭からの座繰 (長野県 宮坂製糸)
・湿式合せ撚糸 (京都 西村撚糸)
・無化学精練 (京都 寺井染工)
・染料:草木素材での先染
・長さ 35cm
・重さ 30g
・色 糞杢(ふんもく)、梅杢(うめもく)、生成り
※画像の色はあくまで参考であり、草木染料の為、商品上がりの色には薄い色から濃い色まで広い幅があるとお考えください。化学染料とは違いますので、使用していくうちに多少退色もいたします。この点もどうかご理解くださいませ。
≫一年中、絹の下着で快適に!
熟睡アイテムにも最適
五本指靴下は「冷えとり健康法」の重ね履きの必需品です。
就寝時にこだわりニットを身につけると、熟睡環境のアイテムに最適です。
(写真は絹五本指靴下(指切)と、絹五本指靴下を重ね履きしているものです)
